タグ別アーカイブ: https://www.sannichi.co.jp/local/news/2013/12/21/9.html

新聞記事と年中児順序数実験

12月21日(土)の山梨日日新聞に,実験風景が紹介されました.18日(水)の年中児実験の様子です.

(画像記事転載の許諾申請中です.)

多くの人に知ってもらえるというのは有難いことです.

この日の実験内容は前回紹介した年長児の,集合数と順序数のものと同じです.ただ拍数を4拍以下にしました.

その結果年中児でも年長児と同様に,集合数と順序数の概念がある事が判りました.

更に驚くべきことに,今度は逆に,担任が積み木を3個左にずらしたり(集合数),左から2番目の積み木を幼児側に動かしたり(順序数)して,幼児に対応する楽器を正しい回数だけ叩くように伝えた場合でもほとんどにおいて,正しい楽器を選択して正しい回数だけ楽器を叩くことができました.

これは,小学校での”ひだりから 3ひきの いぬのえに いろを ぬりましょう”とか,”ひだりから 3ばんめの いぬのえに いろをぬりましょう”という問題に対応する問です.このような問をほとんど正解できることが分かりました.

年長児実験でも,これを行いましたが結果は年中児の方が優れていました.実は年中児にこれら逆の型の問を与えるとき,何回か練習させて理解した後に実験を開始しました.

年長児実験では,この練習なしに,逆型の問題を直ぐに与えました.そのため第1問の正解者は少なく,その後の問も時々間違いがありました.練習の意義を改めて実感しました.

幼児算数教育研究所