”まえから3にん”と”まえから3ばんめ”

土曜日に2週連続で学会報告してきました.

16日は宇都宮,日本数学教育学会(日数教)で,23日は千葉,日本乳幼児教育学会(乳幼児学会)です.

”まえから3にん”と”まえから3ばんめ”は,それぞれ集合数と順序数と呼ばれる概念の実例です.”1から10までの数の学習”に続いて1年生で学習します.指導書の記述では,”1学年の児童にとって,集合数と順序数の意味を明確に区別してとらえるのは易しいことではない”とあります.

年中児は,集合数と順序数の概念を所有していること(乳幼児学会),年長児は,集合数と順序数を判定する能力があること(日数教)を園児に対する実験結果に基づいて報告しました.

両学会とも参加者と熱心な議論を交わしました.乳幼児学会では,私の次の講演発表が取り消しとなったため,空いた時間もすべて私の講演の補足と討論に費やし,原稿にはなかった前週の日数教用の年長児の結果もスライド説明し,結果としては,非常に充実したものになりました.

日数教の大会では千葉大学の松尾先生と意見交換し,一週間後の乳幼児学会時に先生の研究室で研究打ち合わせを行いました.幼児算数教育をどのように発展させていくかという議論をしました.先生から宿題を出され,これからも色々協力して行くことになりました.両学会を通じて研究者との交流も多くあり,これからの活動につながる有意義な学会参加になりました.

 

 

 

 

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